代打で講師

昨日は、専門学校の講義を。定期的にやっているわけではなくて、時々、音響効果のTさんが仕事で都合が悪くなった時に、代打で引き受けている。

ここはゲームやアニメやプログラミングなどが専門の学校で、僕は音楽が専門分野なので、少々、畑違い的な雰囲気もあるが、ざっくりと音響ということに関しては、色々と伝えることができる。若い世代とゆっくり話をする機会もなかなかないので、今回で二回目だが、やらせてもらうことにした。

できるだけフラットに、接したいと思っているのだけれど、なかなか難しいな、それこそ、もっともっと親密に子供たちと向き合う小学校や中学校の先生は毎日、懸命なのだろう。想像に難くない。

 

帰りの駅では電車が止まっていて、地下のプラットホームは人で溢れていた。

停車中の車両もすでに満員、動く気配もないので、構内のキオスクまで戻って、缶のスパークリングワイン(こんなものが今は売っているのだ!)を買って、階段の端に座り込んで飲む。何人か、同じように難を逃れて座っている人がいる。若い女性、サラリーマン(この人は缶チューハイを手に持っている)電話で仕事に関して進行な話をしている妊娠中の女性、などなど。外国だったらこういう時、暇つぶしに知らない人と会話したりするんだろうなと思うのだけれど、いかんせん、全員スマホを覗いているので、僕は黙って人の流れを見ながらワインを飲む。疲れと喉の渇きが相まって、アルコールが意外に早く体を回ってくる。

到着した電車から大量の人々が降りてきて、みんな僕の方を一瞥する。時々目があう人もいる。けれど、当たり前だけど何も起こらない。

それでも、みんな夕暮れのなか、一日の仕事の疲れをふんわりとまとって、それぞれに家路を急ぐ姿は、なんだか美しかった。

 

そして僕も立ち上がり、ようやく動き出した電車に向かった。